旧中西家 再生計画
ここから始まる、
『下津井』の未来
過去
江戸時代から明治時代にかけて、下津井は北前船の寄港地として栄えました。
また、豊漁の海に恵まれたこの地は、漁業でも大きな繁栄を遂げ、多くの漁師たちが活気ある港町を支えていました。
この町並みは、風情と歴史が刻まれた場所として岡山県指定の「下津井町並み保存地区」に登録されています。
特に、町の中心に位置する「旧中西家」は、廻船問屋として地域の発展を支えた重要な役割を担っていました。
300坪の敷地に母屋・平屋・ニシン蔵・2つの離れ。
なまこ壁や虫籠窓といった特徴的な意匠は、当時の繁栄と文化の豊かさを今に伝えています。
今
時代の流れとともに少子高齢化が進み、人口減少や空き家の増加といった課題に直面する下津井。
かつて豊漁を誇った海も漁獲量が激減し、漁師の数も減少しています。
このような環境の中、「旧中西家再生プロジェクト」は、この土地の魅力を再発見し、新しい価値を生み出す取り組みとしてスタートしました。
「旧中西家再生プロジェクト」では、地域の歴史を未来へ繋ぐため、大規模な古民家改修を計画しています。
その総工費は約3億円と試算され、私たちにとってはとても大きな挑戦です。
一度に全てを改修することは難しいため、段階的に、一歩ずつ、計画を進めていく方針を採用しました。
2024年7月にオープンした古民家宿「下津井宿 風待汐待」は、このプロジェクトの最初の一歩です。
将来
このプロジェクトの目標は、敷地内にある5棟の建物をすべて再生し、サウナを中心に食事、買い物、リラクゼーションなどを楽しめる「サウナ&ウェルネスステーション」として生まれ変わらせることです。
心温まる空間で訪れる人々が癒され、地域の文化や自然に触れることができる拠点を目指しています。
歴史を受け継ぎながら、下津井が新たな観光の町として国内外から注目される未来を共に築いていきます。